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神戸ホテルフルーツフラワー宿泊記(前編)

兵庫県神戸市北区

※この記事は「神戸ホテルフルーツフラワー宿泊記(前編)」です。
前編ではチェックインから温泉・大浴場までを紹介しています。
👉 後編はこちらから読む

目次

1.ホテルの全般的な説明

神戸市北区の大沢町にある「神戸ホテルフルーツフラワー」。
「フルーツフラワーパーク大沢」と一体になった複合リゾートで、春には花、秋には果実、そして冬にはイルミネーションと、四季折々の表情を楽しめる観光スポットの中にあります。

ホテルの外観は、白を基調にしたヨーロッパ風のお城のようなデザインで、遠くからでも存在感があり、まるで中世ヨーロッパの宮殿を思わせます。
ただ、今回宿泊したのは平日の夜だったため、昼間に比べるとあたりは静まり返っていて、人の気配は少なめ。

アクセスは非常に便利で、中国自動車道「大沢IC」から車で1分という近さ。
一方で、電車やバスでのアクセスはやや不便です。最寄りの「三田駅」や「岡場駅」からは直通バスが出ていますが、本数が限られているため、車で訪れるのが断然おすすめ。

ホテルのすぐ隣には道の駅や観光施設が併設されており、敷地全体が「小さな街」のような印象を受けます。

《写真:ホテル全景(昼間の正面パーク側)》

2.館内に入った第一印象

ホテルの全体像は、正面(パーク側)から見ると一目同然なのですが、実際に宿泊者が車で到着する際は、その正面には入れません。
正面の入口は「パーク側からの徒歩専用」で、夜に車で到着すると建物の左側にある「横の入口」から入る形になります。

つまり、車で到着した場合はホテル全体を一望できず、建物の一部しか見えないまま館内へ。
私も最初は「お城みたいな外観を見ながら到着したいな」と思っていたので、少し残念に感じました。

《写真:車寄せ側の入口(夜)》

「どっから入るの? こっちが玄関じゃないの?」

そう、まさにその通りで、車の場合は横の出入口から入るしかないんです。特に夜に着くと正面を見る機会はかなり減りますよ。

中に入ると、建物は左の棟・中央の棟・右の棟の3つで構成されており、それぞれが内部でつながっています。


右の棟には車寄せと入口、フィットネスジム、温泉。中央の棟にはフロントとロビー、宴会場、そしてほんの一部の客室。左の棟にはレストランと大半の宿泊客室があります。

《写真:ホテル館内マップ》

3階建ての建物ですが、宿泊棟(右の棟)だけ4階建てになっております。ただこの館内マップには4階が書いていないため後から増築したのかもしれません。

左の棟の車寄せから入って廊下をまっすぐ進むと右側に昼間はカフェになっているところがあります。ここがフロント横のロビーにもなっております。

《写真:ロビー替わりに使えるカフェ》

そしてフロントはそのすぐそばにあります。車で着いて全体像を見ていないために、最初に左の棟の横から入ったときはその場所がどこに位置するのかは判断できず、なぜこんなに奥にあるのか???な感じだったのですが、次の日に正面から見たところ、このフロントのある位置がホテルの中心だとわかりました。

《写真:ホテルのフロント》

このホテル、館内には大きいロビースペースから小さな休憩コーナーまで、いたるところにソファーが設置されています。


ただ、ソファーもピカピカな場所がある一方で、明らかに疲れ切っている箇所もあり、座るのをためらうところも。

→《写真:ロビー中央/シャンデリアとソファーエリア》
→《写真:小さなロビースペース(休憩用)》

全体的に「外観はお城のように豪華だけど、内部はだいぶお疲れ気味」という印象。
ただし、清掃は行き届いていて、スタッフの方々も笑顔で親切。
フロント、レストラン、売店の方すべてが丁寧な対応で、建物の古さを補う温かさを感じました。

3.部屋への順序

チェックインを終えて部屋へ向かいます。
私が泊まったのは「和室10畳」で、フロントからは中央棟のエレベーターから右の棟へ移動する導線でした。

夜にチェックインしたため廊下は静かで、人の気配もまったくありません。
館内照明はやや落ち着いたトーンで、どこか「昭和の大型ホテル」を思わせます。

中央棟の廊下はとても幅の広い作りでゆったり感があります。

→《写真:中央棟の廊下の様子(夜)》

そして奥にある自動ドアを過ぎると客室がある右の棟になります。


ただ、開放感がある廊下はここまで。右の棟の廊下は中央棟の廊下とは打って変わって狭い作り。狭いといっても一般的なホテルの廊下と同じような幅だと思いますが、今までの廊下が広かったせいか、何となく圧迫感を感じる廊下です。

→《写真:右の棟の廊下の様子(夜)》

ちなみに、このホテルのエレベーターは2・3階用と4階用があり、4階へ行く場合は3階までのエレベーターの隣にある別ルートを使うのですが、この4階用のエレベーターへの入口が従業員通路のような”裏口感”。案内案がなければ職員通路と勘違いして入るのを躊躇するレベルで、このエレベーターに関してはホテルらしさはまったく感じません。

→《写真:4階用エレベーターへの入口》

4.部屋の室内

今回宿泊したのは3階の311号室「10畳の和室」。
ドアはオートロックのカードキータイプで、到着時にはすでに布団が敷かれていました。

→《写真:和室10畳全景/布団が敷かれた状態》

お城のような外観に反して、室内はシンプルで昔ながらの和室という印象。
清掃は行き届いていて、部屋全体は清潔でしたが、畳の一部が擦り切れており、経年劣化が目立ちます。

カーテンや照明器具にも時代を感じますが、それが逆に“懐かしさ”を演出しているようにも感じました。
また、館内がとても静かだったため、外の音が一切聞こえず、落ち着いて過ごすことができました。

「ところで、窓からの眺めはどうなん?」

窓の外には三田の田園風景が広がっています。どこまでも続く緑の丘陵地帯が見えるのですが、山や川のようなシンボル的なものはなく、のどかな風景という感じですね。あとひとつ気になる点なのですが、窓を開けるとちょっとしたベランダのようなところがあり、その先にガラスはないのですがもう一つ窓枠がありその先に景色が広がる作りです。

おそらく普通の建物の外壁にお城的なパネルをあてがっているんだと思いますが、この2重窓のような構造がすごく圧迫感を感じます。せっかく窓自体が大きいだけにちょっと残念です。それと、おそらく大丈夫だと思うのですか、火災の時は外からの放水が室内にうまく届くのかちょっと不安になってしまいます。

→《写真:客室の窓から見た景色(昼)》

部屋のトイレとバスルームはそれぞれ別にあり、バスルームは洗い場のあるユニットタイプ。おそらく1210サイズあたりかと思います。トイレはウォッシュレット完備。バスルーム、トイレ共に清掃はきちんとされていてきれいですが、両方とも時代を感じます。
バスルームのシャンプー・コンディショナー・ボディソープは壁掛け式です。

→《写真:客室のユニットバス》

→《写真:ユニットバスの壁掛け式シャンプー、コンディショナー、ボディーソープ》

→《写真:客室トイレ、何世代か前のデザインで床の色にもレトロを感じます》

洗面台は全体的に清潔感があり、明るめの照明で気持ちよく使えますね。
ただ、デザインや素材にはやや時代を感じます。それでも、ドライヤーやアメニティがきちんと揃っていて、不満はありません。個人的にはペーパータオルがある点がポイント高いかもです。

→《写真:客室の洗面台》

5.温泉・大浴場

神戸ホテルフルーツフラワーには大浴場があります。
バーデハウスという名前で入浴時間は夜11時まで(札止は夜10時30分)。客室がある棟とは反対側の棟にあるため中央棟の幅の広い廊下を歩いて温泉がある右の棟へと向かいます。

→《写真:ここを左に曲がると温泉の入口》

→《写真:この入口で靴を脱いで入ります》

バーデハウスの入口を進むと受付と天井が高くて開放感のあるロビー、飲み物の自動販売機もあります。受付の横には券売機もありますがこれは外来入浴のもの。宿泊している人はスタッフさんに声をかけるだけで入浴できます。脱衣所にタオル類はありませんので、タオル類は部屋から持参が必要です。

→《写真:バーデハウスのロビー》

脱衣所はそこそこ広く、ロッカーも整然と並んでいますが、全体的に古さは否めません。
床は所々ガムテープで補強されている場所もあり、床や照明などリフォームすればかなり印象が変わるだろうなという感じ。

温泉の写真は撮ることが出来ませんので文章だけで、お風呂の様子はゆこゆこのページなども参照してください。

内湯と露天風呂がありますが、ゆこゆこの情報では露天風呂のみが温泉とのこと。その露天風呂の温泉、有馬温泉の金の湯のような茶褐色のお湯で温泉に入ってると実感できるものです。内湯はどうやら沸かし湯のようですが、お花の香りがする入浴剤などが入っているところもあり、これはこれで気持ちがいいものです。
ただここの露天風呂、三方が壁に囲まれており、正面の扉部分だけが外に開いています。

お外のお風呂からお星さま見える???

残念ながら、露天風呂は屋根付きで視界が限られているので、星空を眺めることはできません。でもお湯はとても気持ちよかったよ。

そして、ちょっと残念な情報が一つ…

これは決してホテルが悪いわけではないのですが、ホテルの近所に牛舎があるため、風向きによっては牛舎からでる〇〇の臭いがホテルの方まで流れ着いてしまうとのこと。場合によっては露天風呂にも流れ着いてしまいます。これは事前にバーデハウスのスタッフさんに言われていましたので特に驚かなかったのですが、私が露天風呂に入ってた時も同じことがありまして、何も情報なしでしたら、臭いが臭いなのでちょっと怪しい気分になってしまうかもしれません。

人が少なかったので、ほぼ貸し切り状態で利用できたのは嬉しいポイント。
露天風呂のお湯の質はとても良く、疲れた体をじんわり癒してくれました。

読んでいただきありがとうございました!!
前半はここまで、後半は、

(つづく→後編では「朝食」「ホテル内施設」「周辺観光」「総括」を掲載)

(執筆者:けくうん)

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