愛媛県松山市
※この記事は「奥道後・壱湯の守【旧ホテル奥道後】(前編)」です。
前編ではチェックインから共用施設(1)までを紹介しています。
👉 後編はこちらから読む
1.ホテルの全般的な説明

(写真:ホテル外観・エントランス)
道後温泉街から今治方面へ車で10分ほど。
山道を緩やかに登ると、木々の間から大きな建物が見えてきます。
そこが「奥道後・壱湯の守(いちゆのもり)」です。
もともとは「ホテル奥道後」として、
ロープウェイ・遊園地・映画館・遊歩道などが併設された
一大レジャー施設として昭和に栄えた場所。
現在はホテル棟のみが残り、リニューアルを経て
昭和レトロの雰囲気を大切にした温泉ホテルとして営業しています。
建物の外観は一言でいうと長い。そして昭和の巨大旅館っぽい感じ。
ただ建物の大きさの割には、ホテルへの入口はかなりこじんまりとしています。

(写真:ホテルエントランス)
一歩中に入ると、
思っていたよりもこじんまりとしたフロントとロビー。
2.館内に入った第一印象


(写真:5階フロント・ロビー)
このホテルは渓流沿いに建っているため川の高さにある場所が1階でエントランスとフロントは5階に位置しています。また建物は非常に長くおそらく幅は200メートル以上はあるんじゃないかという作り。
その中でホテルのフロントは上流側の一番端に位置しています。
ホテルのエントランスから中に入ると、ホテルのフロントとその横にあるロビーは思ったよりもこじんまり。
このフロントでチェックインを済ませてる間、ちょっとここで待っててもらいます。ふと思ったこと、、、

ホテルのわりにロビーが小さくない??



入ったすぐにあるロビーはフロント横のロビーです。
ホンモノのロビーはこの下にあります。
2.共用施設(1)4階メインロビーなど


◆ 4階メインロビー
フロント横にある階段を下った先にあるのは4階にあるロビー。
実はこのホテルのメインロビーはフロント横の5階のロビーではなくて一つ下の4階にあるロビーの方。






(写真:4階フロント・ロビー)
階段を下りたら広がるロビーの長さに圧倒!その長さはなんと約150メートル。
横一面が全面ガラス張りで、晴れているとめちゃくちゃ明るい。
渓谷の木々と遠くの山並みがまるで絵画のように広がります。
昭和感満載の赤いソファが並び、
まるで昭和の映画のワンシーンのような世界。
“懐かしさ”と“非日常感”が同時に感じられる空間です。
◆ バー4stとピアノ演奏




夜にはロビーでピアノの生演奏が行われ、
その音色が静かな館内にやわらかく響きます。
ピアノが演奏されている時間にバー「4st」でワンドリンクを楽しむのがこのホテルの定番スタイル。
バーの中で飲むのもいいものですが、メインロビーで飲んでも大丈夫。
バーで飲み物を注文した後は自分が座っている場所まで飲み物を運んでくれます。
公式サイトから予約するとバーのワンドリンク券が特典としてつきます。
アルコールだけでなく、ソフトドリンクもあるので子どもやアルコールが苦手な人でも大丈夫です。


(写真:バー4st)
◆ 「奥道後歴史記念館」「湯の山図書館」
フロント横にある階段を下った先にあるのは4階にあるロビー。
ロビーの奥には「奥道後歴史記念館」と「湯の山図書館」が併設されています。
記念館には、奥道後を開発した来島どっくグループの創業者・坪内壽夫氏の功績や遺品が展示され、
愛媛の観光史を感じさせる空間があります。
その先には湯の山図書館があり、図書館には地元ゆかりの本が並んでいます。
これらは4階メインロビーと一体化する作りになっています。


(写真:奥道後歴史記念館)


(写真:湯の山図書館)
4階のメインロビーやその一帯はどこを切り取っても、今では懐かしい映え要素満々で、
ついつい写真を撮ることに夢中になってしまいました。
3.客室階廊下とエレベーターホール


(写真:客室階エレベーターホール)


(写真:客室フロアの廊下)
4階メインロビーによった後は客室フロアへ。
建物が横に長いため、泊まる客室のフロアによってはエレベーターを降りてから、とても長い
廊下を進むことになる場合もあります。
ただ廊下は横幅も広々としているため圧迫感は感じません。
エレベーターホールも客室階の廊下もカーペットや壁紙がリニューアルされているため
古さは感じないのですが、天井だけはリニューアルをかけていないようで、
天井の汚れだけがどうしても目立ってしまうところが残念です。
最上階の7階エレベーターホールの横には別館の離れ三軒茶屋への渡り廊下があります。
その横には飲み物とアルコールの自販機も。



自販機の値段はいくらくらい??



ジュースの自販機はサントリーのものになります。
500mlのものは水160円、麦茶170円、緑茶180円、CCレモン180円、
350mlのものは缶コーラなど160円、ペットのなっちゃん170円
その他は缶コーヒー160円、レッドブル240円などです



アルコールはキリンです。
一番搾り350ml400円、500ml500円、
淡麗生350ml350円、500ml400円
ラガービール350ml400円、氷結レモン350ml300円です。
ノンアルビールなどノンアル系はありませんでした。


(写真:客室フロアの廊下)
4.部屋の室内(渓谷側スタンダードツイン


(写真:客室全体)
今回宿泊したのは「渓谷側スタンダードツイン」。
ドアを開けると、すぐに感じるのは窓の向こうに広がる山の緑。
少し高低差のある地形のため、川は真横ではなく下に見えますが、
部屋の窓からは自然の景観がしっかりと楽しめます。
室内はリニューアル済みで清潔感があります。
ベッドはツイン仕様で長めのソファーも。
おそらく3人仕様の場合はこの長いソファーが
ベッドになるのではないかと思います。
室内は全体的にスペースも広く、スーツケースを広げても余裕があります。
ただ照明はかなり暗い設定。天井のライトは小さめのものが2つであとは
ベッド横のと机の上にあるスタンドライトを使います。
ソファー周りには照明がなく、この辺りはかなり暗いかも。
夜の室内は場所によって明るさが不均等になってしまいます。




(写真:夜間の客室)


(写真:机とテレビ)
テレビは26インチ程度のものが鏡台と一体化した机の上にのせてあります。
ただこのテレビ配置的にソファーに座りながらは見づらく、室内が大きくて
ベッドと机の間にもそこそこのスペースがあるためベッドで横になって
見るにはサイズが小さすぎます。
机にある椅子に座って見るにはいいのかもしれませんが、視聴するための
最適な場所はそこしか見当たりません。



ところで、コンセントはたくさんあるの??



ベッドの横に1か所と、机の湯のみとかコップが置いてあるところにマルチタップが引かれてあります。マルチタップの空きはコンセントが2か所とソケットAのUSBが2か所です。






(写真:室内の備品など)
室内にはドライヤーと電気ポットが常備。無料で飲めるミネラルウォーターは
置いてありませんでした。オリジナルのお菓子があります。
タオルは使い捨てのものではなく、備え付けのものになります。
その他に大浴場へ持っていくためのかごと浴衣の帯があります。
浴衣については部屋に備え付けではなく、フロントのそばにある浴衣コーナーで
自分のサイズを持っていく仕組みです。
浴衣コーナーには色浴衣もあります。色浴衣は基本的に有料ですが、宿泊した
時期によっては無料の日もあるようです。




(写真:フロント横の浴衣コーナー)
バス・トイレは一体型のユニットタイプです。
建物は60年近く前から建っているために、おそらく途中どこかで
改装していると思いますが、それでもだいぶ古いタイプのものかと思います。
アメニティはポーラ製のシャワーブレイクじゃないかなって思います。
部屋のお風呂はかなり狭いですが、ほとんどの宿泊客は温泉大浴場を利用するようで
そのあたりは問題ないのかもしれません。
バストイレで気になった点が一つ。バストイレの換気扇の作動音が
すごくうるさかったです。これは宿泊した部屋によるのかもしれませんが、
ドアを閉めていてもだいぶ響くものでした。






(写真:バストイレ)
5.共用施設(1)(温泉・ロビー・バー・館内施設など)
●大浴場・露天風呂


奥道後といえば、やはり温泉。
かつて「ジャングル風呂」として親しまれていた浴場は、
現在は渓谷沿いの開放的な露天風呂にリニューアルされています。
露天風呂へは2階の連絡通路から長い内廊下を通り温泉棟へ向かいます。



客室階の廊下も長いけど、この廊下も長いのね



とにかく横長なんです。このホテル。


(写真:温泉棟への通路)
温泉棟にはいると湯上りロビーとなっており畳張りの椅子と
飲み物の自販機、セブンティーンアイスの自販機が設置してあります。


(写真:湯上りロビー)
脱衣所へは右奥にある緑色の廊下の階段を下りて一つ下の階へと向かいます。


(写真:温泉入口)
この先に脱衣場があります。
温泉の写真は撮ることが出来ないので、壱湯の守公式ページにある
温泉のページをご覧ください。
「壱湯の守温泉紹介ページ」はこちら
ここのつくりが面白いのは脱衣所が真ん中(2階)に位置していて、
露天風呂(1階)に行くには露天風呂への外階段を降り、
内風呂(3階)に行くには内風呂への階段を上っていきます。
内風呂と露天風呂との行き来には必ず脱衣所を通る必要があり、
内風呂(露天風呂)から露天風呂(内風呂)へ直接行くことはできません。
露天風呂は広く、湯船から見える山の景色が圧巻。
お湯は無色透明ながらも、ほのかに硫黄の香りが漂い、
「温泉らしい温泉」に入っている実感があります。
温度もぬるすぎず熱すぎずの適温で、思わず長湯してしまうほどです。



ジャングル風呂に入りたかったけど、露天風呂も広くて飽きないね!



お湯の温度がちょうどいい具合なので長湯出来ちゃいますね!!
それでは、前編ではここまでです。
後編では、
- レストランでの夕食ビュッフェ
- 朝食ビュッフェの内容
- 宿泊全体の印象やおすすめポイント
を中心にお届けします。

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